僕は友達が少ない 1 / 平坂読
| ★★★★☆ 「いない」のではなく「少ない」のだな 小生が初めて手に取ったライトノベル。 ひとつ前に読んだのが武者小路実篤『友情』(新潮文庫版)だったこともあり、やたら括弧を使った一人称の説明が多少気になったものの、一気に読み進めることができました。 大人になってしまうと、ある程度コミュニケーションに関する耐性がついてきて、友達が少ないことに別にコンプレックスやそれに類するものを抱かぬようにはなってくるが、特に中高においてはハリボテな友人関係だとしても、表面を取り繕うことのほうが大事だったりするという現実を、本作はしっかりと昇華させている。 また、アニメーション化されていない演劇のエピソードでふと思ったのだが、夜空と星奈の掛け合いや行動が、アダムス・ファミリー2において、サマーキャンプに厄介払いされたウェンズデーとパグズリーが一日中ディズニー映画のビデオを見せられる『拷問』を受けたり、ネイティヴ・アメリカンに扮してキャンプを急襲するくだりを彷彿とさせる。 本作の対象者は高校時代、朝学校に来て夕方に下校するまで、一言も発したことがない状態が一週間続いた人向けですな。 あ、これは本作で描かれているエピソードではありません。 小生の実話ですけど何か問題でも? |