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2012年1月15日

文は一行目から書かなくていい 検索、コピペ時代の文章術 / 藤原智美

★★★★★
他人が読みやすい文章とは何か?を分かりやすく説明している良書

著者自らの経験により会得した、いかにして他人が読みやすく、分かりやすい文章を書いていくか?というノウハウを、読み手である小生が、『おいおい、そこまで手の内を晒しても大丈夫なのかよ?』と余計な心配をしてしまうほど、余すことなく紹介している。

具体的には、視点をぶれさせない。また、視線が三人称(神視点)だと、本来ならば隠すべき部分が見えてしまい、しらけてしまうので避ける、人とは違う視点で物事を見てみる、安易に形容詞を使わず、共有しやすい物差しを使うなどといった表現方法を、筆者の経験や、他者の作品を具体例に挙げながら説明したり、モチベーションを維持しながら文章を継続して書き続けるための方法を指南している。
しかしながら、いわゆる『小説の書き方』の類に書かれているようなよくある小手先のテクニックではなく、会得するのには少し時間は掛かりそうだが、自身の血となり骨となるようなアドヴァイスが詰まっているので、小説家や記者でなくても、仕事で何かしらの文章を書く機会がある方は一読されることをお薦めする。

2009年8月23日

頭がいい人の聞く技術 / 樋口裕一

★★★★★
『コミュニケーション能力』の基礎

自分は学生の時ほどではないものの、相手の言葉をそのまま受け取り、相手が本当に伝えたいことを理解することに困難を伴っている。言いかえれば、他人よりもコミュニケーション能力が劣っているのだ。それによって仕事にも影響が出てしまっており、何とかするべく、本書を手に取った。

前半では、話を聞かない人や、聞けない人、本書で言うところの「コミュニケーション力」がない人の具体例を提示しており、明確にそうは言っていないが、読者にこれらの行動を反面教師にして動くことを促し、後半ではいかにして、相手の言葉の中から、本当に重要な情報は何かを選び、自分のものにしていくか、具体的な方法を提示している。

自身の、相手の意志や考えを聞く力や、コミュニケーション力を向上させるには、後半部分を繰り返し読み、その中から自分が出来ることから実行していくのが良いのだろう。

また、本文の、
「自分は優秀だ」「普通の人とは違う面白い視点を持っているんだ」という根拠のない自信を持っている。だから人の意見など聞く必要はないし、むしろ自分がたくさん話すことが、他人にとって有益だと考えている。それが無自覚だからやっかいなのだ。
というくだりは、自分にとって痛いところを突かれてしまった。

2008年3月17日

相手を必ず動かす英文メールの書き方 / Paul Bissonnette (ポール・ビソネット) 五十嵐哲(訳)

★★★★★
現実を見据えた英文

英語にあまり不慣れな人が英文でメールを送る際、日本語におけるそれとは異なり、相手がどんな立場であるか?自分と比べて立場が上か下か?また、自分に対して協力的であるかそうでないか?等は関係なく、同じようなトーンで文章を送ってしまうきらいがあり、送っている本人にしてみても、果てしてこれで正しかったのだろうか?と悶々とし続けてしまう事が多々あると思うが、本書はそういった悩みに対し、一つの答えを出してくれる。
同じ内容を相手に伝えるにしても、自分に対して好意的に動いてくれる場合や、幾ら言っても遅々として動いてくれない場合、角が立たなくするような依頼の表現、ビジネス上での駆け引きなど、英文メールであらゆるビジネスを円滑に進めるコツや具体例、そして今までの英文メールの書き方によくある『優等生的な表現』だけではなく、軽く脅す(いや、『強く依頼する』と言うべきか)ような表現も多く、仕事で日本語を使わない相手とのメールをやり取りすることが多い、ネイティヴではない人には必携の一冊。

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