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パーク・ライフ / 吉田修一

★★★★☆
日常生活の中の非日常

「パーク・ライフ」に関し、ストーリーそのものは大きな起伏がある訳ではないのだが、日常生活の中に散りばめられた小さな非日常、自分のアパートがありながら半別居状態でマンションを空けている先輩夫婦の家で寝泊りする主人公、偶然主人公が話し掛け、スターバックスのカフェモカを公園で飲む間柄になった年上の女性、特に大きな理由も無く、CCDカムをミニチュアの気球に取り付けて空に飛ばす老人の姿などが作品の随所に散りばめられており、その舞台として日比谷公園を中心とした銀座・日比谷・有楽町界隈があてがわれている。そういう意味では読み手によっては退屈な作品なのかも知れない。『あるあるネタ』が好きな人なら。
後半に収録されている「flowers」は若妻のアングラ劇団への入団を機に、九州から上京して飲料水のルートセールスの職に就いた男が、巨根で頭の悪い先輩と上司が別の同僚の奥さんの間男だったり、上司が自分に奥さんを寝取られた部下をなじったりするなど、職場内の人間関係に巻き込まれる姿を描いている。
以上の2作品や『最後の息子』にも共通する、『日常の中の非日常』が巧く描かれているが、劇的なストーリー展開がある訳ではないので、その辺に関しては期待はしないほうが良い。もっとも、その部分は個人の好みによるのだが。

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コメント (1)

かえひゃん:

吉田修一の作品の中では、実は私、この『パーク・ライフ』が一番好き。風景描写が、すごく好き。ちょうどこの時期、5月頭の風を肌で感じるなぁ。

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2007年4月24日 02:19に投稿されたエントリーのページです。

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