| ★★★★★ スラップスティック状態? 「東京バンドワゴン」という明治時代創業の珍奇な名前の古書店兼カフェを舞台にした物語の第二弾。 登場人物は前作よりも更に増えてはいるが、前作同様故人(曾祖母)語り部にすることによって、ストーリーを特定の登場人物の目線に偏ったものにしない、中立的な視点で物語を展開することができるだけではなく、それぞれの登場人物に均等に目を配ることが出来、読者に混乱をきたさない工夫がなされている。 前作は春夏秋冬各一話完結、今作は冬春夏秋各一話完結で合計八話。ネタバレになるので詳しい内容には敢えて触れないが、本作の終盤に幾つもの伏線を埋め込んでいるので、更なる続編があるという事を示唆しているのでしょうか? 次回作も同様のスタイルで描かれるとしたら、合計十二話でテレビドラマ1クール分のエピソードが溜まることになる。もしかしたら、狙っているのか? また、続編にありがちな『以前の設定の一部は無かった事にする』という真似をしていないので、裏設定(本文には登場しない、登場人物や大道具・小道具に関するディテール)をしっかり決めてから書き上げたか、最初から続編を書き上げるつもりでいたものと思われます。 |