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格差社会の世渡り 努力が報われる人、報われない人 / 中野雅至

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努力のベクトル

自分のまわりには、国民年金すら払うことが出来ない日給\7~8,000の日雇い派遣で働く人や、社会的に必要な職業なのに、いつまで経っても手取り十数万で、結婚どころか自分の生活もカツカツな介護ヘルパーや保育士がいる一方で、大して汗を掻いていそうにないのに年収数千万円以上稼ぐ人たちがいる(いた)。

筆者は、日本人は一部の例外を除いて、基本的にはしっかり働く民族であり、両者の間に努力の差はあまり無いとしている。ワーキングプアやニートになってしまった人、子供の頃から頑張って一流大学を入学・卒業したにもかかわらず、見合ったリターンを得られていない人も、決して自ら望んでこのような生活になったのではなく、その努力が報われないままモチベーションが低下し、今に至っている旨を説いている。

筆者によれば、その両者の違いは『努力の方法の違い』『「見た目が十割」であることをフルに活用した自分自身を売り込む能力』であると言い、魑魅魍魎が跳梁跋扈する世の中を生き抜くヒントを自らの体験を交えて説いている。 詳細は本書を読んで貰いたいのだが、『無駄な努力にリソースを費やさない』『努力が継続できそうな自分の好きな事をする』『潮目を見て行動に移す実行力』がカギであり、その内容には大きく頷けるものがあった。

また、100%ではないにせよここ20年…いや、10年で、もはや『謙虚は美徳』という日本人独特の価値観はかなり薄くなってしまったと感じているのは私だけではないはず。それに気付くことが出来ない限り、努力が報われるのは難しいのかも知れない。

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2008年4月16日 00:35に投稿されたエントリーのページです。

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