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走れ!ビスコ / 中場利一

★★★★★
エピソードの入れ方が巧みかつポップ

実際の企業は、本編のようにいち新入社員にいきなり多くを抱え込ませたりはしないだろうが、読んでいくにつれて、自分は何をしに会社に行っているのか?そして何をすべきか(或いは何をしなければならないのか)を改めて考えさせられる。

舞台となっている主人公が働く大阪の製菓会社は、パワハラまがい、不倫、ワンマン、お嬢様社員の我儘といった、一癖も二癖もある人たちの集まりで、同族企業におけるあるあるネタ(例:トップさえ説得すればトップダウンで迅速に物事が進む。その一方で経営者の暴走を社員が止められず、社員が尻拭いをする)や、ダメ社員に振り回されて翻弄されるなど、ジェットコースターの如く話が展開されていく。

ストーリーのアップダウンの落差が、読み応えに比例するのだとしたら、そのねじ込み方が良い意味で巧みだなぁと感じました。面白い小説の基準の一つとして、『一気に読めるかどうか』というものがあると思うので。

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2010年01月29日 00:18に投稿されたエントリーのページです。

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